アイナメ〔鮎並〕
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釣りアジのよい北方系の根魚 カサゴ目アイナメ科アイナメ属に属する北方系の根魚。
体系は側扁した細長い紡錘型で、頭部が小さい。
細かな鱗に覆われている。側線が5条あるのも特徴。
背ビレは1基で、19〜20棘21〜23軟条からなり、棘条部と軟条部との境に深い欠刻がある。
体色は生息場所や成長段階、産卵期の雌雄差によって黄褐色から紫褐色まで大きく変化する。
一般に晩秋から冬にかけての産卵期の雄は婚姻色である橙黄色が強くなる。
産卵後は雄が卵を保護する習性がある。
卵から孵化したばかりの幼魚はイワシに似た銀白色の細長い体形で、表層を遊泳する。
全長は最大で50cmにも達するが、一般によく釣れるのは30cm前後。
分布は北海道から南日本まで日本各地に及ぶが、大型は東北以北の冷たい海に多い。
沿岸の岩礁帯や内湾の堤防、テトラ帯、海藻類の繁茂する岩底などにじっとしている。
食性は雑食性で、エビ類やカニ類、ハゼ科の小魚などの他、ゴカイ、イソメ、貝類、海藻類などを食べる。くせのない白身が美味 市場にはなかなか入荷しない魚のため意外と高価な魚である。
釣りでは数が狙える魚なので、釣果に恵まれれば、贅沢な食卓を楽しめる。
アイナメは鮮度が落ちやすいので、できれば釣ったその日に料理したい。
保存する場合はウロコとわたを取り除き、水洗いの後、水分をよく拭き取ってラップをかえ冷蔵する。
おろし身よりも姿のまま保存したほうが鮮度を保てる。
旬は春から初夏。
肉質は白身で淡白だが、ほどよく脂がのり、味にくせがないので、どんな料理にも向く。
刺身や焼き物、唐揚げ、椀種、ちり鍋などで食す。