ガザミ〔がざみ蟹〕

●甲殻類ワタリガニ科
●全長 10cm
●分布 北海道南部以南
●釣り場 内湾または内湾近く
●地方名 竹崎ガニ、ガネ、ワタリガニ
泳ぎが達者なガザミ
潮流に乗って長距離を移動することから、別名ワタリガニと呼んでいる。
このカニは最後の第脚の先端部が、平べったい葉状の遊泳肢になっていて泳ぎは達者である。
体形は横長い菱形で、その左右両端は鋭く突き出ている。
雄は甲の表面が暗緑色で、その上に白い雲状紋があるが、雌は一様に暗紫色又は暗褐色で、白斑がないので区別することができる。
雌雄とも性成熟に達するのは、甲幅13pぐらいからである。
交尾期は7〜9月、産卵期は年2回で一番子は4〜6月、二番子は7〜8月にふ化する。
放卵数は大きな固体ほど多く、甲幅15pのものは80万粒、18p以上では200万粒に及ぶ。
産卵場は水深6〜10mの藻場で、産卵後は2〜3週間で幼生としてふ化する。
分布は北海道南部以南の水深10〜30mの内湾砂泥底に多く、常に群れをなして生活し、昼間は砂に潜り、日没から夜間にかけて餌を求めるて移動する。
東京でカニ料理といえばガザミを指している。