マダコ〔真蛸〕

●頭足目マダコ科
●全長 60cm
●分布 本州中部以南
●釣り場 沿岸の岩礁帯
●地方名
マダコテンヤを使った釣りが主流
本州中部以南の暖かい海に分布するタコの代表種。
沿岸の岩礁帯に生息し、甲殻類を主食とする。
タコは夜行性で、日中は岩穴などに身を潜める習性がある。
また、非常に縄張り意識の強い生物でもあるため、強い個体が周辺で最も条件のよい岩穴を占領する。
タコ壷漁は、タコのこうした習性を利用した漁法である。
つりの対象魚としても人気があり、マダコテンヤと呼ばれる専用のテンヤバリにイシガニなどを縛りつけ、海底を小突くようにして誘う。
マダコがテンヤにしがみつき、ずっしりと重さを感じたところで大きくあわせる。
日本の食材として欠かせないマダコ
日本のマダコは古くから食材として用いられてきた。
味は近海ものがよしとされ、小型のほうがうまい。
活きのいいものなら、刺身が最高である。
他にも酢の物や煮物など、食べ方はいろいろ工夫できる。
また、房状になった卵は「カイトウゲ(海藤花)」といい、珍重される。