ウミタナゴ〔海たなご〕

●スズキ目ウミタナゴ科
●全長 20cm
●分布 北海道中部以南の日本各地
●釣り場 沿岸の岩礁帯
●地方名 タナゴ
コモチダイ
魚類では珍しい胎生魚
磯周りに生息する小型魚。
体形はマダイに似ており、卵型で側扁し、頭部が少しへこんでいる。
体色にはバリエーションがあり、色によってアカタナゴ、マタナゴなどと区別するが、現段階では同種とされている。
全長は最大で30cmに達するが、よく釣れるのは15cm前後。
分布は北海道中部以南の日本各地。
本種の最大の特徴は、子を産む胎生魚だという点。
魚類では非常に珍しい。
交尾によって受精した卵は体内で孵化し、母体から栄養を吸収して成長する。
子魚は産出時で全長約5cm、平均13尾程度が生まれる。
磯や堤防で手軽に狙える魚
本格的な装備なしで、堤防や小磯で手軽に釣ることができるのが魅力。
小磯では、海藻が生えている場所がポイント。
コマセを撒いて、寄せてから釣る。
5m前後の振り出し竿にウキ仕掛けを使用し、付けエサにはオキアミやイソメ類。
調理法は煮物がよい。
身が軟らかく、小骨が多い。